Kahogo.

『キイロイ森の小さな読書会』
本をひらくと、キイロイ光がふわっと心によりそってきた。
ゾウのぬいぐるみといっしょに見上げた星空、あの夜のことを思い出す。
物語のなかでは、どんな夢にも出会える。
ページをめくるたび、遠い世界や知らない誰かの気持ちがそっと届いてくる。
この絵は、そんな「本の魔法」の記憶を描いたもの。
まぶしくて、あたたかくて、ちょっぴりさびしい夜。
星たちはキイロイ光となって、私たちをそっと夢の世界に包んでくれるのです。

絵本を出版することを夢見て、日々創作に取り組んでいます。
キイロイ色彩と、クスッと笑える表現が特徴の『キイロイさんシリーズ』を中心に、個展や作品制作、アニメーションなど幅広く発信し、『happy yellow』な世界を届けたいと思っています。
私の作品には、常に物語の“断片”が息づいています。

『本』は、私の知らないワクワクや知識、生き方をたくさん教えてくれます。
膝の上にそっと乗せたり、本棚に並べたりするその存在は、私の所有欲すらも満たしてくれる。
これまで出会ってきた本の積み重ねの上に、今の自分の感性があるのだと感じています。
今回のテーマ「本」は、まさに私にとって原点のような存在であり、とても楽しく、挑戦しがいのあるテーマでした。