Kahogo.

石鹸を使うときの感覚をテーマに、サザエを描いています。石鹸の泡と一緒に汚れや日頃の嫌なことが洗い流されていく印象から、溶けていくような描写や透明感のある色合いにこだわりました。体や手を洗いながら、思考はどこか違う世界に旅立ってしまっているような感覚に陥ることがあります。サザエを通してその世界の生き物のイメージを描き、泡を流すことで夢からさめていくような不思議な感覚と気持ちよさを表現しました。

1996年岡山県出身、富山県在住。
現在富山大学大学院芸術文化学研究科在籍。
「いつのまにか変化してしまう気持ち」とその寂しさを誰かに伝えたくて油絵をかいています。
食べ物や生き物の成長から死んでいく様子を描きつつ、自分の感情を表現したいと思いながら制作しています。
普段は絵画作品と並行してアクセサリーも作りながら、北陸や東京で活動しています。

今回で3回目の採用になり、とても嬉しいです。
日常にある身近な石鹸から、空想の世界に導いてくれるような幻想的な作品を目指しました。
SNSでも作品を発表していますのでお気軽にご覧いただけますと幸いです。