Kahogo.

この作品は水の流れや魚をテーマとした連作のうちのひとつで、穏やかな海にただよう心地よさやそこで遊ぶたのしさを思い浮かべながらかたちづくっていきました。
手描きの上に日々の生活の中で余った紙の切れ端たちを貼り重ね、その上からまた描いています。キャンバス代わりにお菓子の空き箱を使ったからか、実物からはかすかに甘い匂いもします。

丁寧な工程を積み重ねてつくられ優しい香りと使い心地が魅力のkahogo soapのコンセプトとも調和するように思え、この絵をパッケージとして改めてデザインしました。

東京都出身・淡路島在住。武蔵野美術大学卒業後、学芸員職・上海での内装デザイン職を経て現在はフリーランスのイラストレーター/グラフィックデザイナーとして活動中。イラストカット/名刺・ポスター等印刷物のデザイン制作を承っています。

絵の技法やタッチはこの作品のようにコラージュ技法を取り入れたアナログ制作のほか、輪郭線をメインとしたシンプルなドローイング、カラフルに着色したデジタルイラストレーションなど場面に応じて使い分けています。いずれも軽やかな魅力をまとった作品づくりを心掛けています。

身近なひとや暮らしのまわりを描くこと、指輪、水泳が好きです。

居間でしずかに描いた絵がさわれるかたちに姿を変え誰かのもとまで届くのは、うれしくたのしい気分です。
よかったら中身を取り出したあとの箱も、こまごましたものを入れたり飾ったりと使ってあげてください。